科学雑誌読書会で「考えるカラス」を考える。

sr_01

毎月第二月曜日に開催している「科学雑誌読書会」。natureダイジェストを事前に読んでみんなで科学を知ったかすることが目的。一人だとハードルが高いことかもしれないことも背伸びした気分で毎回参加しています。毎回10名前後での参加で男性が多いときもあれば、女性が多いときもあります。これまで読書会だけでなく、夏は天体観測会、番外編でサイエンスカフェなども実施。科学の面白さ・不思議さを身近に感じることのできる会のひとつです。

 

sr_2

そんな「科学雑誌読書会」では11月・12月にNHK「考えるカラス」をプログラムに盛り込み、「考える観察」や「考える練習」の実験をしています。厳密にいうと視聴して「考察」するプログラムだったのですが、たまたま実験道具が揃い「実験」も加えると盛り上がったので現在恒例企画になっています。

 

11月に観賞した「考える練習」の実験は、蒼井優さんがアクリル円柱容器の中に水を入れてその中に透明の球にテープを貼っていれるというもの。
たまたまあった材料を寄せ集め「アクリル円柱容器」「透明プラカップ」「ビニールテープ」を使っての実験。屈折を何度も検証。プラコップのせいか、ビニールテープが横広く伸びる。きっと透明の球だと均等に伸びるはず。

sr_7
sr_6

 

12月は「考える観察」と「考える練習」に挑戦しました。まずはみんなで考えるカラスを観賞。
「考える練習」の実験。これもたまたまあった「ヘアドライヤー」「風船」を使って実験。やってみると面白い。何回も挑戦しました。つり合うポイントを探りながら風船を右へ左へと動かしてみます。この時の考察は、ヘアドライヤーの風を受けた風船の周り流速が変わり圧力が下がる。その結果、風船が浮かんでいるというもの。飛行機の原理では翼の傾き「仰角」によって、気体の流速が変わり圧力の差で「揚力」が生まれ、浮かぶようです。
※詳しくは研究者から直接聞く方が良いと思います。あくまでも参加したみんなで話した結果です。

実際検証された事例を見つけましたので、その考察結果は以下の通りです。
日本機械学会流体工学部門参照)
(1)「抗力」(空気抵抗)によって風船が浮かびます。
(2)空気の流れが風船によって曲げられ流れに垂直な方向に「揚力」が働きます。
(3)風船の「重力」に対し「揚力」と「抗力」の合力がつり合います。
斜めにしてもバランスが取れる。真横にすると、「重力」と合力のバランスが取れず、風船は床に落ちます。
当たり前のことをかみ砕くと、不思議が納得に変わりました。なるほど。

sr_5
sr_3

そしてこの後、携帯カメラで撮影した新幹線の窓の歪みについての考察。これも色々調べてみると様々な結果が分かりました。皆さんも考えてみましょう。考えるカラスは以NHKのサイトから閲覧可能です。(NHK「考えるカラス」をクリック)「観察」「仮説」「実験」「考察」を楽しむことで、繰り返し見ることで、いろんな場面で情報の整理ができて、とても勉強になっています。

科学雑誌読書会では毎回「natureダイジェスト」の中で、興味のあるトピックを読んで得た知識をもちより、みんなで話して理解を深めて「知ったかぶり」を楽しんでいます。この「知ったかぶり」が意外と効果的。友達との会話の中に挟んでいくと、いつの間にか博識ある人のように思えてくるわけです。不思議ですね。最近「知ったかぶり」の重要さを肌で感じています。そして人に話せるまで理解をすると「メタ認知能力(認知を認知する)」の向上につながり、繰り返し反復練習することで脳に記憶されていくようです。人に話せない状態のままだと記憶されずに忘れていくので学習にはつながらないそうです。
最後にもう一つ、知らないことよりも少しでも多くのことに興味を持って情報収集して、いろんなモノやコトに「気づく」ことも重要だなと思っています。「気づく」レベルが上がることが、大人のレベルを上げることにつながるのではとも思います。お時間がある方は一度ご参加頂ければ、新しい発見につながるかもしれません。


開催名称 科学雑誌読書会(発案者:小林竜馬さん)
開催日程 毎月第二月曜日 19時半~21時半
開催場所 福岡市中央区天神2-7-21天神プライム12F 株式会社サヴィー内
前回のfacebookイベントページ→科学雑誌読書会vol.9を参照。
※次回vol.10は、2014年1月14日(火)19時半~を予定。
備  考 課題図書「natureダイジェスト」は天神のジュンク堂3Fに置いてあります。(毎月末発売)

 


サイエンスカフェ・ミートアップ