サイエンスカフェ サイエンスコミュニケーションってなんだろう

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ゴールデンウィーク後半に入り夏のような日差しの中、福岡では毎年恒例の博多どんたくみなとまつりが開催され、福岡市内はさらに気温があがっております。みなさんどんなゴールデンウィークをお過ごしでしょうか。

「サイエンスコミュニケーション」を詳しく知りたく、4月22日(火)19時30分よりサイエンスカフェを開催しました。今回はその「サイエンスコミュニケーション」についてのお話。

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今回の先生は、九州大学博士後期課程でチャイルドサイエンスコミュニケーターとしてもご活躍中の坂倉真衣さん。九州大学大学院統合新領域学府ユーザー感性学専攻修了・同専攻におけるチャイルドライフコミュニケータープログラム修了認定者の有志による団体「CLCWorks」としても活動されていらっしゃいます。※CLCとはチャイルドライフコミュニケーターの略。

サイエンスコミュニケーションの初級編ということで、最初は何をきっかけにサイエンスコミュニケーションが始まり、現在どんなことになっているのか、そしてこれからどんなことになりそうかなどを考える機会となりました。

サイエンスコミュニケーションのはじまりとは

諸説あるようですが、イギリスで起きた狂牛病が始まったという説があります。狂牛病は最初は人に影響しない病気として伝えられたものの、その後研究が進み人にも影響することが判明。国民は怒り、研究者への信用が失墜しました。市民と研究者の対話が求められるようになり、サイエンスコミュニケーションという概念が生まれ、重要視されるようになりました。

サイエンスコミュニケーションってなんだろう

学校で教わる理科・科学教育の他に、身の回りにはたくさんの理科・科学に触れる機会があります。科学館、水族館、博物館、美術館、福岡でしたらロボスクエア、博多図工室などの施設、企画ではサイエンスマンスや科学雑誌読書会、ニコニコ生放送でもおなじみニコニコ学会β、今回開催したサイエンスカフェもその一つとも言え、身の回りにはとても接触する機会が多いとが分かります。今回開催したサイエンスカフェの中では、ダイエット番組や病院、研究機関、生物多様性イベント、なにわほねほね団、コスモス、リチャードハイマー、テラダトラヒコ、ナカヤウキチロウなども理科・科学に触れる機会として話題に上がりました。僕個人としてはサイエンスコミュニケーションは科学と触れ合う場(事)として理解しました。

サイエンスカフェについて

これからの時代、様々な場所で聞いている、またこれから良く耳にする「サイエンスカフェ」について、整理をします。サイエンスカフェの創始者はイギリスの「ダンカン・ダラス」さん。1992年哲学者マルク・ソーテさんが始めた哲学カフェにヒントを得て、1998年に英国のリードで開催した事がはじまりとされています。科学について深く知りたいという一般市民と研究者との対話の場であり、科学への理解または価値の共有等が出来る場のことです。日本では2004年に京都ではじまり、2005年が日本における「サイエンスカフェ元年」と言われ、その後全国へと広まりつつあります。内容は科学の基礎知識だけでなく、先程話題に出た狂牛病や遺伝子組み換え食品、震災後は防災教育など、リスクコミュニケーションもサイエンスカフェの中で取り上げられたりもしています。

科学リテラシーについて

サイエンスコミュニケーションの話に戻りまして、サイエンスコミュニケーションに深く関連している言葉として「科学リテラシー」があります。文部科学省において、次のように科学リテラシーの定義がされています。「自然界及び人間の活動によって起こる自然界の変化について理解し、意思決定するために、科学的知識を使用し、課題を明確にし、証拠に基づく結論を導き出す能力」のことだそうです。調べてみると、他の大学・研究機関においてまた別の表現もあり、定義付けが難しいもののようです。個人的見解ですが、「科学の知識や理解とともに好奇心を持って楽しんだり、マスメディアの情報を分別して読み取る力があり、社交の場において話し合うことができる程度の最低限の常識がある」ことなのかなと思います。

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科学は物理学、生物学、化学、地学、医学などそれぞれの学問の中にも無数に分野として分かれており、サイエンスコミュニケーションも分野同様、大変広域分野における理解が大切です。対話だけでなく、対話する為の社会における常識が分かる人であれば、サイエンスコミュニケーションが出来るということと思います。つまり誰でも楽しむことができます。ぜひ身の回りあるものを振り返り、一度探してみると面白い発見につながるのかもしれません。

また身近なところでサイエンスカフェが開催され、様々な分野に聞き触れることが出来ます。福岡では以下のようなものが開催されておりますので、是非ご参加ください。(以下は一部です。インターネットで調べるとたくさん出てきます^^)

サイエンスパブ in福岡 九州大学山岡先生

コドモtoサイエンスカフェ 坂倉さんたちのCLCWorksさん

サイエンスカフェ@ふくおか 九州大学素粒子物理研究室さん

理科ファンサイエンスカフェ 第1回の様子です(本間さんありがとうございます。)

サイエンスカフェポータル サイエンスカフェ情報がまとまってます^^

サイエンスポータル サイエンスカフェ情報 JST科学技術振興機構運営のサイト

最後に今回坂倉さんのご質問で参加者より出てきた思ったこと・感じたことを付箋に書いてもらい、模造紙にまとめました。いろんな意見や感想があって、とっても面白いサイエンスカフェでした。坂倉さん、ありがとうございました!

次回は5月27日(火)19時半より、福岡教育大学伊藤克治先生を招き、サイエンスカフェvol.3を開催します。「キラル化合物合成~体や暮らしの中に隠れている有用物質の作り方~」について。お時間合うようでしたら、是非ご参加くださいー^^

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サイエンスカフェ・ミートアップ