エンジニアの交流・プレゼン大会

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2012年注目を浴びた「モノづくり」。モノづくりに焦点を当てた活動やイベントが日本全国で行われています。その中で良く聞くエンジニア。「工学系」の技術者を指し、現在では「IT系」の技術者もエンジニアという言葉で括られます。今回はエンジニアについて、考えてみます。

福岡では、IT系の勉強会は多く開催されているものの、工学系の勉強会は開催されておらず、互いの技術を専門用語で語る場もありません。そこで、経営コンサルタント&ハードエンジニアの金井茂樹さんが主催し、互いの得意な技術情報を共有・発表する場として、エンジニアの交流会が開催されました。参加者は約15名、今回参加者の多くは電気、組込、機械、物理など、ハードウェア分野を本業とするエンジニア・技術者が中心で、この他に数名のIT系技術者も参加。もちろん職業は様々でモノづくりに努める研究者や事業者の専門家。とにかくハード系・IT系技術者が入り混じる交流会となりました。

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発表は一人5分。初めての場ということもあり参加者の皆さんは伝えたいことが多く、5分を超えるプレゼンも多々ありました。素晴らしいこれまでの経験と現在制作しているモノやコトの紹介、中には本を出版している、プロジェクトの紹介、1級技術士資格取得の実績など、様々なプレゼンに出会うことが出来ました。この会は15時過ぎに始まり終了予定の17時半をあっという間に越え、会場の時間も限りあるため、19時終了。長丁場だったものの充実した交流会となりました。次回は作ったものを持ち合い、お互いの技術や精度を確認する会となり、ここから新たな発見が生まれるかもしれません。主催の金井さんは「今後も継続的に行うとともに、工学系とIT系の技術者が交流することで新しいものが生まれることを期待している」ということで、これからも大変楽しみです。


【まとめ】
ジャンルを超えた交流、モノづくりの前の「場」が始まりました。ここからひとつでも多くのモノやコトが生まれ、一年以内に新たな動きが始まる行くと思います。参加者の皆さんは子どもの頃からハンダ付けや工作をして工夫・創造を繰り返し、大人になってもその興味が続き、今も物を作るという熱意にあふれていることに気づくことが出来ました。エンジニアはモノが飽和していることでハードウェア系の需要が少なっているイメージはありますが、少なからず産業構造が変わっていっても、必ず必要であるポジションです。その反面、何をもってエンジニアであるかの定義も難しくなっているものも現状です。現場で活躍してきた方々が、このような場から新しいプロダクトが生んでいき、さらに飛躍することを期待するとともに、これからも伝えて行きたいと思います。

【取材日】2013年1月
実施の様子は理科ファンfacebookよりご参照ください
理科ファンfacebook エンジニアの会 アルバム
 
【会場】博多図工室
福岡県福岡市中央区高砂2丁目1番17号
092-985-1064


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